那須の観光・おでかけ

殺生石と那須温泉神社|歴史を感じるパワースポット散策

那須の観光といえば牧場やアウトレットが定番ですが、「もう少し那須らしい、静かな時間を過ごしたい」という方にぜひ訪れてほしいのが那須湯本エリアです。

硫黄の香りが漂う荒涼とした谷に転がる殺生石と、1400年近い歴史をもつ那須温泉神社。この2つは徒歩数分の距離にあり、あわせて1時間ほどで巡れる那須屈指のパワースポットです。

貸別荘「緑と光が包む家」からも車で気軽に足をのばせるエリア。この記事では、殺生石と那須温泉神社の見どころ、散策の順路、訪れる際の注意点をまとめてご紹介します。


九尾の狐伝説が眠る「殺生石」

石になった妖狐の物語

殺生石には、日本三大妖怪のひとつともいわれる九尾の狐の伝説が伝わっています。

平安時代、絶世の美女「玉藻前(たまものまえ)」として鳥羽上皇に仕えた九尾の狐は、正体を見破られて那須野が原へと逃れます。討伐されたのち、その霊は毒気を放つ石へと姿を変え、近づく鳥や獣の命を奪ったことから「殺生石」と呼ばれるようになりました。

のちに玄翁(げんのう)和尚が石を打ち砕いて霊を鎮めた──というのが伝説のあらすじです。ちなみに大工道具の「玄能(げんのう)」の語源はこの和尚の名前だと言われています。

2022年に真っ二つに割れた石

2022年3月、この殺生石が真っ二つに割れているのが発見され、「九尾の狐の封印が解けたのでは」と全国的な話題になりました。専門家によれば長年の凍結と融解の繰り返しによる自然現象とみられていますが、伝説と重ねて語られるこの出来事以降、訪れる人がさらに増えました。

現在も割れた姿のまま、しめ縄をかけられて祀られています。伝説の「その後」を自分の目で確かめられる、いまだからこその見どころといえます。

賽の河原と千体地蔵

殺生石へ続く木道の両脇には、無数のお地蔵さまが並ぶ賽の河原と千体地蔵が広がります。白い岩肌、あちこちから立ちのぼる噴気、そして赤い前掛けのお地蔵さま。写真好きの方には特におすすめの、那須らしからぬ異世界のような風景です。

木道は整備されていて歩きやすく、往復20〜30分ほど。奥の展望台まで足をのばすなら、もう少し時間を見ておくと安心です。


那須の総鎮守「那須温泉神社」

1400年近い歴史をもつ古社

殺生石から石段を上った先にあるのが那須温泉神社(なすゆぜんじんじゃ)。飛鳥時代の630年、狩野三郎行広(かのさぶろうゆきひろ)が白鹿を追ってこの山中で温泉を発見したことに始まると伝わる古社です。

平安時代末期には、屋島の戦いで扇の的を射た那須与一が、出陣にあたってこの神社に祈願したと伝えられています。見事に的を射抜いた与一は、凱旋後に大社殿を寄進しました。このことから、勝負運・成功祈願のご利益で知られています。

参道の空気がとにかく気持ちいい

大鳥居をくぐると、樹齢を重ねた杉木立に囲まれた長い参道が続きます。夏でもひんやりとした空気に包まれ、都会の喧騒とはまったく違う時間が流れています。

境内には御神木のミズナラ「生きる」や、幹が大きくうねる名木の五葉松など、見ごたえのある樹木も。御朱印は社務所で授与されており、受付はおおむね9:00〜16:00です。


散策モデルコース(所要約1時間30分)

那須 殺生石 パワースポット巡りは、この順路がスムーズです。

  1. 県営駐車場に到着(無料)
  2. 那須温泉神社を参拝(約30分)── 参道を歩き、本殿へ。御朱印もこちらで
  3. 殺生石へ下る(徒歩約5分)
  4. 賽の河原・千体地蔵〜殺生石を散策(約30分)
  5. 那須湯本の温泉街でひと休み(約30分)── 鹿の湯や温泉まんじゅうのお店へ

先に神社を参拝してから殺生石へ下るルートにすると、帰りが上り坂にならず楽です。


訪れる前に知っておきたいこと

駐車場 県営駐車場(約30台)と殺生石駐車場(約15台)があり、どちらも無料です。カーナビでは別の場所へ案内されることがあるため、大鳥居が見えたら手前の駐車場へ入るのがおすすめです。

火山ガスに注意 殺生石周辺では硫化水素などの火山ガスが発生しています。ガス濃度が高い日は立ち入りが規制されることがあるため、体調のすぐれない方や小さなお子さま連れは無理をせず、風向きにも気を配りましょう。長時間の立ち止まりは避けてください。

服装 神社の参道には石段があり、殺生石周辺は木道と砂利道です。歩きやすい靴が必須。標高が高く夏でも朝晩は涼しいので、羽織るものが1枚あると快適です。

アクセス 東北自動車道「那須IC」から那須街道(県道17号)を湯本方面へ約15km、車で30分ほど。公共交通なら、JR黒磯駅から関東バス那須湯本行きで約35分、「那須湯本」下車すぐです。


別荘を拠点に、朝いちばんの散策へ

殺生石と那須温泉神社は、朝早い時間がいちばん美しい場所です。人が少なく、噴気に朝の光が差し込む光景は格別。参道の静けさも、日中とはまったく違います。

貸別荘「緑と光が包む家」なら、宿を出てすぐに向かえるので、この朝の時間帯をゆっくり狙えます。散策のあとは別荘に戻ってテラスで朝食、午後は牧場や美術館へ──そんな急がない旅が組み立てられるのが、別荘ステイのいちばんの魅力です。

歴史と自然、そして少し不思議な伝説。那須のもうひとつの顔を、ぜひ体感してみてください。

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